歯の色・形・歯並びといったものは、美しさの基準がありません。(本当は基準があるのですが、その基準を全ての人が美しいとは思わないようです。)
極端に言えば、私たち歯科医師が最高に美しいと感じる状態でも、「何か変だ」と感じられる方がいるくらい、お一人お一人の感性に違いがあります。白い壁紙を選んだ事がある方であればピンと来ると思いますが、白一つとっても、何十種類の中から選ぶ事ができるし、どの白を美しいと思うかは、人それぞれなのです。
また、虫歯があるのか無いのか、あるならどの程度の大きさなのか、歯周病があるのか無いのか、あるならどの程度なのか、噛み合わせに問題は無いのか、あるならどの程度なのかで治療方法や治療期間がどんどん変わってきます。
ですから、現在のお口の中の状況を検査して問題点を抽出する事、あなたがどのような仕上がりを希望されるのか確認する事、この2つを行わないと、治療方針は立たないでしょう。
審美歯科治療は「お顔の美に関わる治療」ですから、極めて慎重に行うべきだと私は思います。1本の歯が美しくなっただけで、自分に自信が持て、プラス思考になったりします。
逆に1本の歯が気に入らないだけで、手で口を押さえないと笑えなかったり、自分に自信が持てなくなったりします。
「お電話やFAXだけで治療方針を決められない」のは、致し方ない事とご理解ください。