インプラント

インプラントとは

インプラントとは人工的に作った歯根の事です。
自分の歯が生えたかのような治療を行ないます。

何らかの原因で歯を失った場合、入れ歯治療、ブリッジ治療、インプラント治療の3つの方法がありますが、その中でもインプラント治療は最も欠点の少ない治療です。インプラントを顎骨に埋込んでその上に人工の被せを作る事により、自分の歯が生えたかのような治療を行ないます。

歴史は古い、インプラント治療。

インプラント治療自体はそれ程新しいものではありません。歴史は非常に古く、世界で最初のインプラントは4000年前の古代中国の遺跡で発見されており、2000年前のエジプトの遺跡からも純金を用いたインプラントが見つかっています。また1900年前の古代ローマ人の顎からは鋳造された鉄のインプラントが見つかっています。ただし、あまり長く持てるものではなかったようです。

安心してインプラント治療ができるようになりました。

現在世界中で用いられている『チタン製のネジ型インプラント』は、1965年から用いられるようになりました。このタイプのインプラントになってから長期安定性が獲得でき、我々歯科医師も安心してインプラント治療ができるようになりました。
ただし、現在においても術者の技術力の差が、治療結果に大きな影響を与えるのは、インプラント治療の特徴です。

インプラントの長所と短所

長所

固い物でも何でも快適に食べられる。

固い物でも何でも快適に食べられる。

入れ歯と違って固い物でも何でも快適に食べられるようになります。

※すべての歯を失った方でも、この様にインプラント治療は可能です。

違和感が非常に少ない。

違和感が非常に少ない。

1歯欠損の場合、治療後は、まるで歯ぐきから自分の歯が生えたかのようになります。

※矢印部分はインプラントです。

虫歯になりません。

インプラントはチタンという金属で出来ていますので、虫歯になりません。

吉田しげる歯科で採用しているインプラントは、世界的に流通しているスイスのストローマン社のものです。ISO5832/IIの規格を取得しているグレード4チタンを素材としています。

周囲の歯を保護します。

適切に治療されたインプラントは、天然の歯よりも噛む力に耐えられると言われています。歯を失った部分にインプラント治療を行なえば、両隣の歯の負担を減らす事ができます。

骨がやせ細るのを防ぎます。

抜歯等で歯がなくなってしまうと、お食事で噛んだ時の振動が顎骨に伝わらなくなるので、顎骨がだんだんやせ細っていきます。

しかし、インプラントを施術して人工の歯を作ると、自分の歯があった頃と同じように、お食事のたびに顎骨に振動が伝わります。そのおかげで顎骨がやせ細るのを止める事ができます。

日々の生活で踏ん張りが利くようになります。

インプラント治療は、歯ぐきで支える入れ歯と違ってギュッと噛んでも痛みがありません。

ですから日々の生活で踏ん張りが利くようになります。(踏ん張る時には誰でもしっかりと噛み締めています。)

吉田しげる歯科でインプラント治療を受けられた方は、同年代の総義歯を使用している方と比べて、とても活動的です。(注:私のクリニカル・インプレッションです。)

アンチエイジングにつながります。

私が今までインプラント治療を行なってきて感じる、インプラントの最大のメリットは、若々しさを失わないという事です。

歯を失うということは寂しい事です。
失った歯を入れ歯等で補うと、どうしても年を取ってしまったなという気持ちになりがちです。
さらに入れ歯が噛みにくければ、楽しい団らんのひとときが失われてしまうかもしれません。

インプラント治療で毎日の食事が「苦痛」から「楽しみ」に変わることもよくあります。

短所

手術が必要です。

インプラント治療の最大の欠点は、手術が必要な事です。

しかし、顎骨というものは感覚が非常に鈍いので、歯を治療する時と同程度の麻酔法で無痛の状態で手術を受けられます。一度インプラント治療を経験している方の話を聞かれればきっと納得される事でしょう。歯を抜くのに比べたら、治療後の違和感もずっと少ないです。

また手術とは言っても、お口の中の小手術ですから、実質の治療時間は30分〜1時間程度で済みます。(注:診療室に滞在する時間はもっと長くなります。)

私がインプラント治療を行なった患者さん方の術後の感想で一番多いのは、『もっと大変かと思っていた。』というものです。

インプラントに無理をさせすぎる可能性があります。

噛んだ時の感触が天然の歯よりも少ないので、インプラントに無理をさせすぎる可能性があります。

インプラントは強いので何でも噛めます。しかし強いインプラントにも当然限界があります。
インプラントに無理をさせて、ウメボシの種のように固いものを食べ続けると、突然インプラントがグラグラしてきて抜け落ちたりする可能性もあります。

通常のお食事でインプラントがダメージを受ける事はまずありませんが、安心のため治療後の食生活は担当の先生の指示に必ず従ってください。

歯周病になる可能性があります。

インプラントは歯周病になる可能性があります。歯周病になったインプラントはそのままにしておくと抜け落ちてしまいます。吉田しげる歯科では、歯周病専門医による歯周病のチェックと治療を行っています。

歯周病の方は、まず歯周病の治療を行ない、それに合わせてインプラント治療を行なうというのが、世界標準の治療です。

短期間でインプラントを失う可能性があります。

歯ぎしり癖や食いしばり癖等の咬合異常がある方は、本人も気づかずにそれが原因で歯を失っているケースが多々あります。その場合は咬合異常を咬合治療によって改善するか、あるいは咬合異常からインプラントを守る処置(夜間のマウスピース装着)を行なわないと、短期間でインプラントを失う可能性があります。

吉田しげる歯科では、顎咬合学会の認定医が咬合のチェックと治療を行っています。

治療費が高いです。

インプラントは、ブリッジや入れ歯などの治療と比べ、治療費が高額になります。

しかし、治療後に得られる様々なメリットを考えれば、決して高くない治療だと私は思います。
噛み合わせは全身のバランスにも影響します。全身の健康への投資と思っていただければと考えております。

治療の流れ

診査・診断

口腔内診査

虫歯になっていないか等、お口の残っている歯の状態をチェックします。

歯周診査

ご自分の歯が歯周病を患っていると、インプラントに歯周病が移ってしまいます。大切なインプラントを歯周病で失わないようにするためにも、歯周病の診査や治療は不可欠です。 歯周検査によって、すくにインプラント治療に入れるのか、歯周治療と並行してインプラント治療を行うべきなのか、あるいは歯周病治療が終了しないとインプラント治療に入れない状態なのか等が分かります。

X線診査

歯科治療時のX線には、デンタルX線・パノラマX線・X線CT等がありますが、インプラント治療では、X線CTによる診査が必要です。

顎模型診査

噛み合わせや歯並びの状態を模型でチェックします。

その他.全身疾患の検査

糖尿病や高血圧、リウマチ、骨粗しょう症等の全身疾患で通院中の方は、それらの検査データも重要です。通常はみなさんが定期的に受けられている検査データを確認させて頂いています。

治療計画

上部構造作製

診査・診断の結果を元に、治療計画を立てます。残っている歯の状態や、歯を失った部位、骨の状態、かみ合わせの状態等を精査します。サージカルガイドや、サージカルステントの作製の有無、骨再生治療の必要性、再生が必要な量などもこの時点で判断します。

インプラント埋入(手術)

手術時間は通常30分〜1時間程度です。骨再生術や歯肉移植術等の追加治療が必要な場合はさらに30分〜1時間程度のお時間が必要となります。

手術後の注意と消毒

手術当日と翌日はスポーツ・ジムで運動をしたり、宴会でお酒を飲んだりする事はできません。一般に歯を抜いた時と同じような注意をしてもらう事になります。

術後は、消毒や糸取りに2〜3回通院してもらいます。その後、インプラントと顎骨がしっかりと接着するまで6〜12週間待ちます。

上部構造作製

上部構造作製

インプラントと顎骨が接着したら、天然の歯の治療の時と同じように型を採って、中間パーツと被せを作っていきます。

                                 
                

【治療費】410,000円 〜 420,000円(税込451,000 〜 462,000円)

                
診療時間
9:30~13:00
14:00~19:00


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